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2020-09-15

今だから考えたい。これからの家づくりのスタンダードvol.2

家づくりの鍵は最高に楽しい
コミニュケーションにあり?

淺野:
ここは納戸だから納戸として使う!じゃなくて。
ちょっとした配置や動線で
使い道を増やすこともできるから、納戸にもなるけど、
生活に合わせて使い方を変えることもできる、
みたいなのがいいなと。納戸って言っちゃうと
納戸としてのイメージしか沸かなくなる。

川井:
うん、わかるわかる!

谷澤:
うち(閃き堂)の時は
多目的室って書いてあったね(笑)

川井:
あはは!あれいい言薬だよね~!

淺野:
「多目的室」って言菓だけ聞いたら
戸惑う人もいるかもしれないけど、
それに対してお施主さんと同じ目線に立って、
きちんとコミュニケーションをとっていれぱね。

谷澤:
そこにコミュニケーションが存在しなきゃ
使えない言薬だとも思う。

川井:
そうそう!人が住むんだもんな~!
なんかさ、ほら!ブレー キの遊びじゃないけどさ、
家にもそういう「遊び」が必要なんだよ。

谷澤:
どこかで聞いて印象に残っているのが
「本当に満足できる家は3軒目に建てた家」ってやつで。
誰の言葉だっけ?

川井:
よくいうよね。

谷澤:
でもうちは初めての家づくりで
満足することができたのね。
それは、建築士の翼や裕子さんみたいな
職人さんたちとの、良いコミュニケーションが
常に存在したからなんじゃないかなと思う。
もちろん1年間本業(音楽家)を休んで、
ひたすら家づくりしたからこそ、っていうのもあるけど(笑)。
僕みたいに極端じゃなくても、
そこに良質なコミュニケーションがありさえすれば、って思う。

川井:
それわかる。

谷澤:
目指すべきは、やっぱり満足なんだと思うし。
変化していく感情にも対応できて、
いつまで経っても楽しめる家は、
きっとコミュニケーションで生み出せるはず。

川井:
うちの父も設計士なんだけど、
父が「家は変わる」って。
社会が変わるように、家の中の社会も変わるから、
それに対応する家がいいって昔から言ってた。
家族の関係も変わってきたり、増えたり減ったりするしさ。
でも、それを許容できない家もあるからね。

浅野:
確かに、どの家の中だって、必ず社会は変化していきますよね。

川井:
お施主さんの想いをそれ以上に具現化する
翼くんも素敵だけど、職人さんたちが頼もしい!!!
家づくりは大変、でも、こんな楽しいことはないよ
手間もお金もかかるんだ、
職人集団と一 緒にその手間、楽しみましょうよ。
そしたら、完成した自分の家に
手間かけるのもちっとも億劫じゃなくなるよ。
家は完成した時が終わりじゃない。
そこで暮らしが始まって、小さかった子供たちが大きくなって、
若かった夫婦が年取って、その時々の暮らしに寄り添える。
そんな家を造りたい。
そのためのお手伝いは私や翼くんが出来るし、
気づきをもらいに閃き堂へ行くのも良いと思う。

谷澤:
どんな家を作りたいかも大事だけど
誰とだったら楽しんで出米そうかを考えてみるのも
一つのヒントになる気がするね。

2020年6月11日 スミ室内装飾店兼自邸にて
Editor/photographer:makoto chihara(kongcong.jp

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