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2020-09-15

今だから考えたい。これからの家づくりのスタンダードvol.1

2020年9月12日に折込みチラシの企画として
掲載したスミ室内装飾店での対談記事を
未掲載の写真も含め2回に分けて
こちらでも紹介させて頂きます。

 

以下 記事より抜粋

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川井さんのお宅にお邪魔して、株式会社コンパス代表で建築士の淺野さんと、
閃き堂店主で音楽家の谷澤さんを招いてトークセッションを行いました。

フィールドの違った3人が考える「家づくり」はニュートラルだけと芯がある。
家づくりの楽しみ方がきっと見えてくるはず。

<語り手>
川井裕子
ースミ室内装飾店の店主。今回の対談の発起人。
http://sumiinterior.com/

谷澤智文
ー閃き堂店主。音楽家。
https://www.hiramekido.com

淺野翼
ー淺野翼建築設計室/株式会社コンパスの代表。一級建築士。
https://www.at-architect.net

新型コロナが教えてくれた
暮らしを豊かにする気付き

川井:
新型コロナのこともあって、断捨離とかリフォームとか
考える人って増えてるよね、きっと。

淺野:
リフォームをしようって思うきっかけって、不便さの解消や
修繕っていうのが大きいと思うけど、
それは当たり前に送っている生活の中に「新しい視点」や
「気づき」を見つけることでもありますよね。
もっと心を豊かにできるような暮らし方に気づけるかどうか。
新型コロナがきっかけで家にいる時間が増えて、
「気づいてしまった」という人は確かにいるかもしれないですね。

谷澤:
「気づき」がどこから来るかって、
僕は感情の揺らぎから来るものだと思っていて。
言い換えれば、喜怒哀楽はもちろん、誰かとの出会いとか別れとか、
いい映画を観た、音楽を聴いたとか。それは何でもいいんだけど、
感情を豊かに揺らしながら暮らしている人ほど、気づきが多い気がする。
新型コロナで感情が揺らがなかった人は、
世界に誰一人いないんじゃないかな。
山奥で人と全く関わらないで仙人みたいに
暮らしている人はわからないけど(笑)


谷澤智文


淺野翼

淺野:
こんな非常事態では、否が応でも感情の揺らぎは生まれるよね。
リフォームや本格的な大掃除を始める人が増えたのも、
そういうことなのかも。強制的に暮らしを見つめ直す
必要が出てきちゃった。

川井:
そうなのよね!

淺野:
きちんと暮らしに向き合ってみて、
こうしたい、ああしたいっていうイメージが湧いた人も
多いんじゃないかな。でも、なかなか
言薬にまとめることは難しいから、
僕はそこをうまく道案内できたらいいなと思っていて。
「あなたは何が好きですか?」という問いに答えるのって、
確かな自分の意見を持っていないと案外難しい。
だから、何が苦手なのか、何が心地よくないのか、
みたいな所からじっくりお話を聞いていく方が、
結果的にお施主さんの一番心地いい
ポイントに辿りつきやすいこともある。

谷澤:
人を知りたければその人が何に怒るかを知れって言うし、
ネガティプな感情を見つめることで、
ポジティプに辿り着くこともあるよね。

vol.2へ続く

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